1996B2 百武彗星


 1996年3月末に地球に0.1天文単位まで接近し、約20年ぶりに出現した大彗星です。
約100°、北斗七星〜かみのけ座まで伸びた長大な尾を見た方もいることでしょう。
残念ならが、私はこのときは、就職活動の時期で、その長大な尾を見ることも、写すこともできませんでした・・・。 しかし、町中であるにもかかわらず、肉眼でアークトゥルスの近くに見えた明るい光芒は今でもはっきりと覚えています。



1996.2.28
MIZRL13cm反射望遠鏡 ST-4 R=2分×4+3分×3,G=2分×2+3分×3,B=3分×5 

まだ地球に最接近するまで約一ヶ月ありますが、すでにかなり明るくなっています。
相模原からでも13cm反射で確認することができました。



1996.3.6
MIZRL13cm反射望遠鏡 ST-4 R=2分×4+3分×3,G=2分×2+3分×3,B=3分×5 
 百武彗星(1996B2)の2回目の撮影です。満月前後の月が出ていましたが、結構よく写りました。
前回の撮影時に比べるとだいぶ明るくなってきました。満月の中でも明瞭に見ることができました。

1996B2 百武彗星


1996.3.27
PENTAX 50mm F1.4→2.8+2倍テレコン ST-4 3分×3+1分×2 

 昨日、地球に最接近した百武彗星です。数日前(20日頃)から相模原でも肉眼(裸眼)で認めることができる程明るく、だいたい当初の予報の1等級くらいには間違いなくなっているでしょう。
さて、ST4で撮像してみると、やはり中心核は強烈に明るい(3分でブルーミングが起きてしまった!)ものの尾は淡く、ST4ではあまり良く写りませんでした。

それにしてもでかい!明るい!まさに大彗星と呼ぶに相応しいでしょう。ただ相模原からしか見ていないので、どうも大彗星という実感がわかないのですが・・・。ああどこか暗いところで見てみたい!  

ところで、今回初めてST4をカメラレンズにくっつけて撮像してみました。思ったより良く写ったので、今後はこのシステムでいくつかM天体を撮像してみようと思っています。まぁ、所詮100mmですので解像度が悪いのは目をつぶってバラ星雲やプレアデス星団などを撮像してみようかと思います。Fを5.6に絞っているのは焦点深度を深めてピントが出やすくするためです。  
本当は三色分解によるカラー化をしたかったのですが、曇られてしまい実現できませんでした。今後挑戦してみます。そろそろ忙しい時期(就職活動しなきゃ)になってきましたが、できる限り追跡はしていこうと思います。それにしても天候が悪い!いいかげんすっきり晴れて欲しいものです。

1996.4.05
PENTAX 50mm F1.4→2.8+2倍テレコン ST-4  

 上と全く同じシステムでの撮影ですが、彗星がずいぶんと小さくなったのが判ると思います。
明るさの方も暗くなり、肉眼では確認できませんでした。もっとも西空の光害のせいもありますが。とはいえ、7×50を使えばはっきりとしたイメージをすぐに見つけだすことができます。さすがに大彗星です(とはいえ、あまり大彗星という実感が無い・・・肉眼で彗星を見たのは初めてだけど・・・はぁ、やっぱり長い尾をみていないからなぁ)。 inserted by FC2 system