1996年のHale-Bopp彗星です。
1996年9月以降はこのような尾が何本も出ているような姿で見えていました。
場所はへびつかい座で、町中からでは導入に苦しんだものですが、彗星自体が望遠鏡で見えることと、目盛環で導入していました。
Hale-Bopp彗星は無事明るくなり、明け方の東天に姿を見せました。
薄明の中、夏の大三角と共に輝く姿は印象的でした。
それにしても・・・イオンテイルの写りが悪いです。Bフィルタのピントが少しずれている気はしますが、それにしてもうまく写ってくれません。
イオンテイルというと青色と思いがちですが、Rフィルターにもほのかに写っており、こちらはH2O+によるものではないかと思われます。
Hale-Bopp彗星は、さまざまな変化を見せてくれました。
これは、そのひとつ。核の周りに生じたシェル構造です。
たまたま、720mmで撮影したものの中に1枚だけ、写っていました。
ダイナミックレンジが大きいといわれている冷却CCDカメラですが、ABG付きのKAF400Lでは15000階調程度しかなく、明るい天体はすぐに飽和してしまいます。
就職に伴い、浜松(のはずれ)に移ってきたのですが、赤道儀が不調で固定撮影です。
もっとも、彗星がよく見える時期にちゃんとした撮影ができなかったのが、残念。
しかし、固定撮影でも、よく写りました。もちろん、肉眼でも、はっきりと尾が見えました。
ほうき星、という言葉を初めて感じさせてくれた彗星です。
Hale-Bopp彗星と人工衛星。
だいぶ夕空に低くなってきましたが、まだ夕焼けの残る空に捕らえてみました。
4.20には冷却CCDでも捕らえてみましたが、透明度が悪かったこともありますが、やはりイオンテイルが写りません・・・。
半年ぶりのHale−Bopp彗星です。明け方に回ってきたところを捉えることができました。未だに尾をたなびかせているところはさすが大彗星です。
南に低いので、なんともいえませんが、6等級以上あると思われます。眼視でも形がやや歪んでいる、つまり尾があるのがなんとかわかる気がします。
これがHale−Boppの最後の撮影になりました。2年半もの間、楽しませてくれたHale−Bopp彗星。ありがとうそしてさようなら。