我々は天文部員は、1つの
壁にぶつかった。
それは星の観察という
まんねりのどぶ沼に入ってしまっていたということだった。
そして、部員の一人一人の背中に
どこかさびしさがただよっていた。
「このままではいけない」部員の一人がいった。
「よしなんか新しいことでも初めてみないか」
また別の部員がいった。
そして我々は新しいこととして
望遠鏡の制作を選びそれにいどんだのであった。
そしてその時の
部員の目は輝きはじめていた。
我々はまず望遠鏡制作プロジェクトチームを組んだ。
我々は5つのグループにわけて1つの目標に向かっていった。
天研部員の一人一人が一生懸命にやっている後ろ姿を見ると、「
ああ、これが青春なんだ」と私は胸にかくしきれないこの思いが私の心いっぱいにひろがっていくのを感じていた。
さて、そういうことで望遠鏡制作をしているとあっと一人が叫んだ。
思ったよりも木に穴を空けるのは難しいのだ。
「
こんなに大変だったなんて」
だが、我々はいい仲間をもっていた。みんな協力してその困難をどうにか越えることができた。
そして私はそんなときでも部員はいやな顔一つしないでやっている姿を見て、なんとも暖かい気持ちにつつまれていた。
だが、私たちをはばかろうとしているのはそれだけではなかった。
穴を空けていたドリルの刃が
突然折れてしまったのだ。
しかし、そんな姿を見ていた部外者が
天研のためにドリルの刃を提供してくれたのだ。
私はその人のやさしさをわすれないだろう。そしてこの場を借りてこの人にお礼を述べたいと思う。
「
もうこんな部はやめたい」
部員の一人がこんな言葉を口走った。
この言葉を聞いたとき、私はびっくりした。
まさかこんなことになるなんて・・・。
私は今まで積み上げいたものが一気に崩れていくのを感じていた。
「
おい、君には明日があるじゃないか!私は決して妥協を許さない。私はいかなる努力をもってしてもやっていくつもりだ。そのためには君の力が必要なのだ!!ぜひとも天研を続けてくれ!!!」
私はその時、そのやめようとしていたあいつの目に
一粒の涙があるのに気が付いた。
さすがK君だ。いいことを言う。私はこの光景を見て感動していた。
そしてそいつは望遠鏡の制作を続けた。
それから2ヶ月。やっと望遠鏡は完成した。そして我々はまた新たなる挑戦に挑もうとしている。